設備点検・メンテナンスでこんな課題はありませんか?
「作業者によって技能や機械操作時間にバラつきがある」
日本の食品メーカーは、老舗企業や地域に密着した中小企業が多いことから、生産性向上の取り組みが遅れているというお声を伺います。また、短納期多品種少量生産も多く、作業が熟練するまでに時間がかかり、段取りにも多くの時間がかかるという特徴があります。そのため、設備点検やメンテナンスを平準化し、設備の停止時間をいかに少なくするか、機械やライン調整などでの時間ロスをなくし、コスト増につながる材料ロスをなくすかが重要になっています。しかし、実際には作業者によって技能のバラつきや、機械操作時間のバラつきが生じ、生産性の向上や品質を高めるうえでの悩みになっています。
今しなければならないことは何か?
「見落としや機械操作に時間がかかる原因を明らかにする」
設備点検や機械操作時間でのバラつきの原因は、熟練者と非熟練者の見る箇所、見る順番、見る方法、見る理由など、様々な要素が絡んでいます。そこで大切なことは、熟練者と非熟練者の点検方法の違いや機械操作に時間がかかる原因を明らかにし、熟練者の技能を非熟練者に伝え、熟練者の目の付けどころを非熟練者の作業員に学ばせることにあります。
しかし、実際作業中では、正しい見方ができているか確認が難しく、加えて熟練者は体に染みついている技能を言語化して伝えるのが苦手ということがあります。そこで有効なのが、今まで抽出できていなかった熟練者の技能に加え、聞き出せなかった作業のポイントや行動、その背景にある意図を引き出すこと。それによって、より具体的な指導につなげ、新人教育に活かすことです。
アイトラッキングはなぜ優れているのか?
「作業の『なぜ?』や背景を明らかにし、技能を洗い出せる」
アイトラッキングにより視線のデータを取得することで、熟練者と非熟練者の視線や行動の違いが明確になり、熟練者の点検のコツや正しい見方などを伝えることが容易になります。ここで重要なことは、熟練者の行動には必ずその背景となる「経験・理論といった知識」があるということです。例えば、視線動画で「どこを見たのか」「どうやって見たのか」を確認しながら、ヒアリングを行うことで、「なぜ見たのか」「そのとき何を考えたのか」といった、具体的に必要な行動とそれに裏打ちされていた知識を言語的に聞き出せるようになります。今まで明らかになっていなかった技能を洗い出せるのです。
こうした結果を設備点検やメンテナンスに活かすことで、見落としをなくし、異常の発見率を高め、生産性の改善や品質の向上、不良率の低減につなげていくことができます。
トビー・テクノロジーだからできることとは?
「課題抽出から調査設計、レポートまでワンストップでお手伝いします」
トビー・テクノロジーでは、アイトラッキングにより、熟練者と非熟練者の視線や動作の違いを可視化、また視線動画を用いたインタビューを加えて、本人も意識していなかった経験の中で培われたカンやコツ、判断理由といった背景を含めて抽出、分析し、標準化します。熟練者の暗黙知を形式知化し、課題解決まで、ワンストップでお手伝いしています。
それらをもとに、動画マニュアルや作業手順を作成すれば、新人の教育ツールとして活かすことができます。実際に多くの食品工場では、目視検査の新人の教育期間が2分の1に短縮され、機械の操作作業時間が30%削減されるなどの効果が認められています。
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