手術法の解説と学生の学習評価のためのアイトラッキング

アイトラッキングは、人の視覚的な注意がどこに集中しているかを、明確かつ正確に把握することができます。この情報は、特定のタスクに付随する認知プロセスを実証し、学習プロセスにおける学生の理解度を評価するために使用することができます。 

背景

医療トレーニングにおける貴重な資料としてのアイトラッキング

経験豊富な医療従事者のスキルセットは、何年もかけて開発され、時間と練習の賜物です。しかしこれらの技能・技術は、潜在意識や本能的な認知プロセスに付随するものであり、説明することが困難な場合が多くあります。アイトラッキングは、これらの行動を特定するだけでなく、記録し観察する手法を提供し、学生にこの貴重な知識へのアクセスを提供します。 

手法

アイトラッキングを教育現場での評価ツールとして使用する方法

ベルリンのドイツ心臓センターでは、アイトラッキングを使用して、臨床工学技士の認知プロセスを調査し、術中のさまざまな刺激や合併症にどのように対応するか、また、周囲の状況にどのように注意を配分しているかを見ています。 

結論

この知識は、人工心肺装置の操作と患者のバイタルサインのモニタリングプロセスをより明確にするために使用されています。アイトラッキングはまた、シミュレーション手術中に学生が正しい注意パターンを示しているかを評価したり、実際の手術とシミュレーション手術中のストレスレベルや行動パターンを比較評価するために使用されています。 

医療分野でのアイトラッキング研究向けに、ウェアラブルアイトラッカー「Tobii Pro Glasses 3」を提供しています。軽量で邪魔にならず、個人の視覚的な行動を即座に把握することができます。

関連情報

• German Heart Center Berlin website
• Evaluation of attention, perception, and stress levels of clinical cardiovascular perfusionists during cardiac operations: a pilot study