ユーザーテストの重要性を組織に理解させるには?

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UX testing with eye tracking - Team work with Tobii Pro Sprint

製品やサービスを提供している会社であれば誰しも、ユーザーフレンドリーな製品を発売したいと考えているでしょう。顧客が製品やサービスとどのようにインタラクションしているかを知れば知るほど、顧客のニーズに応える体験を生み出すのに有利になります。ユーザーテストを行うことで、このような貴重なインサイトを得ることはできますが、リソースの面では、時間とお金を投資する必要性を納得させるのは難しい場合があります。この記事では、組織のワークフローにユーザーテストを組み込むために役立つ、ユーザーテストから得られる様々なメリットをご紹介します。

ユーザーテストの価値

UXの最適化に1ドル投資するごとに、企業は10~100ドルのリターンを得ることができますForrester社のレポートによると、優れたデザインのユーザーインターフェースは、Webサイトのコンバージョン率を最大200%向上させ、より優れたUXデザインは、コンバージョン率を最大400%向上させる可能性があるとしています。デザインプロセスの早い段階で、ユーザーテストを行い、UXを最適化することの価値は、様々なところで証明されていますが、この記事を読んでいるということは、すでにユーザーテストとUXの価値については、理解していただいているかと思います。

ユーザーテストの重要性を組織に納得させるには

難しいのは、UXの専門家やUXチームの構築を担当している人に、ユーザーテストの価値を納得させることではなく、一般的にはリソースを担当する人にこの分野への投資の必要性を納得させることにあります。目に見える成果を中心に議論を展開することで、得られる利益に比べれば、必要な投資は大海の一滴のように思わせることができます。

Tobii Pro Sprint live viewing meeting

ステークホルダーが価値を感じる言葉で説明する

ユーザーテストは、莫大な新規投資をする必要はありません。

ユーザーテストは、過度に複雑にする必要はありません。時間の確保に苦労する場合やまだ多くの顧客との接点がない場合は、友人や家族でテストを行っても構いません。たった5人のユーザーからでも、デザイン上の問題点を指摘してもらえたり、必要な変更依頼や、より確かな結果が得られるユーザーテストを行うためのリソースを要求するのに十分な意見を得られることもある。

ベストプラクティスによると、平均して、デザイン予算のわずか10%をユーザビリティ評価に費やすだけで、十分な結果を得ることができると言われています。お粗末なデザインのために予算を浪費するのではなく、残りの90%を確実に正しく使うと考えれば、10%の投資は安価ではないでしょうか?

もちろん、これはユーザーテストの教科書的なやり方ではないかもしれませんが、まったくやらないよりはマシです。

ユーザーテストは、意思決定を助ける客観的な情報を提供します

プロジェクトに深く関わっていると、自分(や他の人)が特定の機能やデザイン要素に執着してしまいがちですが、一歩引いて客観的な目で見る必要があります。

あなたや開発者、プロダクトマネージャー、デザイナーにとって重要なことは、エンドユーザーにとっては重要なことではないかもしれません。デザインのユーザーテストを実施することで、公平な意見と視点を得ることができ、重要な決定から感情を取り除くのに役立ちます。アイトラッキングのような他のテクノロジーを取り入れることで、ユーザーとのインタラクションについてさらに深いレベルのインサイトを得ることができます。ある製品やサービスを使用している調査参加者の視線を観察することで、彼らの目を通してそのデザインを見ることができ、これまでは気づけなかった問題点や、ユーザーを混乱させてしまうポイントを見つけることができます。アイトラッキングはユーザーの視覚的な経路を記録し、ユーザーがどのようにそのデザインを見ているのかを明らかにします。クリックやマウスのデータとは異なり、例えば、コンテンツを読んでいるときやあちこちを見て回っているときに混乱した個所や、テスト後のインタビューでは明らかできない、潜在的な行動を浮き彫りにすることができるのです。

Tobii Pro Sprint user session chat

ユーザーテストは「付加価値」に対しての投資

UXリサーチに投資し、全体的な戦略に取り入れることで人間中心設計のアプローチを採用している組織は、S&P500と比較してROIが228%高いことがわかりました。製品のユーザーテストを早い段階で頻繁に実施することは、長期的には収益に大きな影響を与えると言えるでしょう。

多くの企業が様々な種類のA/Bテストを実施していますが、実際のユーザーからのフィードバックがなければ、そのテストに価値は限定的なものとなり、なぜ一方のアプローチが他の方法よりも成功したのか?という理由は、ただの推測になってしまいます。また、「最も」成功した方法をそれ以上に改善する方法も明らかにできないでしょう。ユーザーテストは、デジタル体験のどの要素がユーザーを苛立たせ、混乱させ、コンバージョンを遠ざけているかを明らかにすることができます。特にアイトラッキングを活用したユーザーテストを実施する場合、A/BテストやGoogleアナリティクスで得られる通常の定量的統計に加え、行動の背景にある「理由」までも明らかにしてくれます。

ユーザーテストは時間と再設計にかかるコストを削減

製品やサービスの全体的な収益性を高めるだけでなく、あまりうまくいかなかったものをやり直すために必要な時間とリソースを削減することもできます。

開発者の時間の50%は、回避可能な作業に費やされていると言われています。最終的な製品が機能していないことに気づいてから振り出しに戻されるよりは、設計段階で頻繁にテストを行う方がよいでしょう。

ユーザーテストは、どのような変更を加える必要があるのか、またその理由は何なのかを明らかにし、何が問題なのか、どのように修正すべきなのかについての意見の相違による長時間の議論を避けるのに役立ちます。

UX testing with eye tracking - Live view with Tobii Pro Sprint

ユーザーテストはブランドの認知度とイメージを向上させる

人々の関心や注目を集めるのは大変で、理想的なユーザー・エクスペリエンスを提供することは、他社に差をつけるために不可欠です。ユーザーテストは、デザインの機能性を向上させるだけでなく、美的要素がどのように解釈され、それらが製品全体のイメージにどのように貢献したかを明らかにすることができます。考えてみてください。ボトルやパッケージが気に入ったという理由だけで、その製品を購入した経験はありませんか?

ユーザーテストをワークフローに導入する

この記事を読んで、ユーザーテストの価値と必要性を効果的に伝える方法について、いくらか光が見えてきたことでしょう。ユーザーテストには、プロジェクトの規模や範囲、予算に応じて、さまざまなオプションやツールがあります。些細なことでも構いませんので、ぜひご相談ください。

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この活用ガイドでは、UIデザイン評価やWEBサイトのUI評価など、幅広いUI調査から得られたデータとその考察結果をまとめています。

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