ホテル予約サイトのユーザビリティを最適化
競争の激しいオンライン宿泊施設予約の分野に参入するために、Bookingswedenは入念な準備を行いました。その際、アイトラッキングでWebサイトのユーザビリティの問題をローンチ前に特定し、修正しました。
ユーザビリティ評価でこんな課題はありませんか?
「自社のシステムや、アプリ、Webサイトをユーザーがどう感じているのかわからない」
BtoB向けシステムをはじめ、個人向けのアプリ、ゲーム、さらにはWebサイトや予約サイトなどは、わかりやすく使いやすいだけでなく、そこでの体験や商品選びが満足感のあるものでなければ、ユーザーの高い支持を得ることはできません。
しかし、実際には、「アプリのどこが使いづらいか把握できていない」「仮説はあるが、どのように検証したらよいかわからない」「開発者の意図通りに利用されているのか評価できない」といった課題もあります。ユーザー解析など安価に検証できるツールはいろいろありますが、画面ごとの滞留時間やタップ・クリック率は可視化できても、実際どこが見られたか、見られなかったかわからないので、真のユーザーインサイトを捉えることは難しいのです。
今しなければならないことは何か?
「ユーザーの不満や理解度を客観的に数値化する」
ユーザーに自社のアプリやWebサイトを満足してもらうカギとなるのが、UX/UIです。UXは、サイトや製品、サービスなどを通じて得られる体験や経験。UIは、見たり触れたりして接する部分です。このUX/UIをいかに改善するかが重要で、そのためには、改善点を具体的に把握することがポイントになります。
アプリ開発なら、画面が見やすいか、簡単に操作できるか、内容を間違いなく理解しているか、本当に楽しんでいるか。また、Webサイトなら、ちゃんと見せたいところを見ているのか、つまずいているところはないか、離脱した場合その原因は何だったのか。こうしたことを客観的に数値化し、改善を図っていくことが求められているのです。
アイトラッキングはなぜ優れているのか?
「無意識に見ていた箇所の視線を捉え、改善点を抽出できる」
アイトラッキングなら、見た・見ていないはもちろん、どういう順番で見ていたか、○秒見たなど視線を数値で可視化できます。更にインタビューを行うことで、行動の理由や思考プロセスまで深堀し、具体的な改善へのアクションが見えてきます。
また、実際にアプリを使用してもらい、その使用感をヒアリングするという一般的な調査では、無意識に見ている箇所については記憶があいまいになり、建て前の回答だと、本当に改善すべき点を見誤ってしまう危険性があります。アイトラッキングは、無意識に見ていた箇所の視線も捉えることができるので、インタビューでは出て来なかった言葉を抽出することができ、直感的に理解できるUIデザインの開発に役立てることができます。
図は、ある要素を見るまでにかかった時間(黄色)と見てから操作するまでにかかった時間(青色)を被験者ごとに表した棒グラフです。
まず、見るまでにかかった時間(黄色)を見てみると、102の被験者(グラフの上から3番目)は、ある要素を見るまでにほとんど時間がかかっていないことがわかります。このことから、その要素は目立っていてすぐ見つけられた。または注意を引くデザインだったので、すぐに分かったのではないか?という仮説が立てられます。
次に、見てから操作をするまでにかかった時間(青色)を見ると、101の被験者(グラフの一番下)は、ある要素を見てから、操作を行うまでにかなり時間がかかっていることがわかります。このことからは、その要素を見たが、それが何を意味するのか理解するのに時間がかかっている、または、理解できずに他の場所も探している。というような仮説が立てられます。
他に、視線の移動距離(どれだけ視線が動いたか)、別の要素を見た数やそれらを見た時間の長さなどを総合的に分析し、ユーザーの迷いや、紛らわしい箇所を洗い出していくことができるため、具体的な改善が可能となるのです。
※ 上記のデータは分析レポートのごく一部です。
トビー・テクノロジーだからできることとは?
「UX/UI調査により、深いユーザーインサイトを提供」
専門のリサーチャーにより、個々のニーズに合わせカスタマイズされた調査設計を提案し、データ取得から分析までワンストップで提供します。また、アプリやWebサイトの改善などでは、スピーディーにPDCAを回していくことが求められるため、短納期、低価格でのアイトラッキングを使ったUX/UI調査も提供しています。
さらに、どこを見ているかといった「視線」だけではなく、どこを見て何を感じたかといった「感情」も可視化できる生体計測リサーチを実施。脳波や心拍、表情筋電、発汗などから、ユーザーがその時どう感じたか、内面に潜む本音にまで踏み込んだ深いユーザーインサイトを得ることができます。
競争の激しいオンライン宿泊施設予約の分野に参入するために、Bookingswedenは入念な準備を行いました。その際、アイトラッキングでWebサイトのユーザビリティの問題をローンチ前に特定し、修正しました。
この活用ガイドでは、モバイルアプリのUIデザイン、WEBサイトのUI評価、プロトタイプのUXテストや店舗内の導線/案内板調査に注目した、幅広いUX調査から得られたデータとその考察結果をご覧いただけます。
この記事では、UXテストを実施する上で、最善の方法とアイトラッキングの活用方法について紹介しています。