Woman driving a car with Tobii Pro Glasses 3

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アイトラッキングと他生体計測を用いた ドライバーの状態推定/運転行動に関する論文

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    3 min

自動車の自動運転に向けた機器・システムの開発のため、
ドライバーの状態推定や新しいシステムからの影響を把握することは不可欠です。
ドライバーの無意識の行動や状態を解明するためには、
視線計測をはじめとした生体計測が効果的です。
こうした背景から、アイトラッキングを活用した多くの研究が展開されており、
論文も数多く発表されています。
ここでは、それらの論文の中から5つの論文をご紹介いたします。

トビーでは、アイトラッキング関連製品だけではなく、
心拍や筋電、発汗などを測定できる他生体計測機器を使った調査、評価も提供しています。

1)ドライバーの認知負荷の検出に向け、運転シミュレーターを使った認知負荷テストの開発と、視線や心電図、皮膚電気活動等様々な生理計測データから認知負荷を推定するモデル構築を行った論文。
Oppelt, M. P., Foltyn, A., Deuschel, J., Lang, N. R., Holzer, N., Eskofier, B. M., & Yang, S. H. (2023). ADABase: A Multimodal Dataset for Cognitive Load Estimation. Sensors, 23(1), 340.

2)ドライバーの「注意散漫」を警告するモデルの構築に向けて、アイトラッキングを用いて、道路状況と「注意散漫」の関連をデータで示した論文。アイトラッキングデータからは、瞬目率や瞳孔径、視線座標データがモデルに使用されている。
Jin, L., Hua, Q., Zhang, S., & Guo, B. (2022). Stacking‐based ensemble learning method for cognitive distraction state recognition for drivers in traditional and connected environments. IET Intelligent Transport Systems, 16(1), 114-132.

3)アイトラッキングによってIVAA(車載警報装置)が運転行動に与える影響について検証した論文。IVAAがブレーキ操作だけでなく左右確認動作まで改善することが示唆されている。
Nadri, C., Kekal, S., Li, Y., Li, X., Lee, S. C., Nelson, D., ... & Jeon, M. (2023). “Slow down. Rail crossing ahead. Look left and right at the crossing”: In-vehicle auditory alerts improve driver behavior at rail crossings. Applied ergonomics, 106, 103912.

​​​4)アイトラッキングを用いて、AR-HUD(拡張現実型ヘッドアップディスプレイ)が運転行動にどのような影響を与えるのかを検証した論文。

Cheng, Y. N., Zhong, X., & Tian, L. W. (2023). Does the AR-HUD system affect driving behaviour? An eye-tracking experiment study. Transportation Research Interdisciplinary Perspectives, 18, 100767.

5)アイトラッキングによって、部分運転自動化時にドライバーが運転と関係のない行動をとることのリスクについて解明した論文。

Zangi, N., Srour-Zreik, R., Ridel, D., Chasidim, H., & Borowsky, A. (2022). Driver distraction and its effects on partially automated driving performance: A driving simulator study among young-experienced drivers. Accident Analysis & Prevention, 166, 106565.

トビーの生体計測ソリューション

トビーでは、アイトラッキング機器の販売だけでなく、
自動車OEM各社と、生体複合計測を用いた共同研究の実績もあります。
専任のリサーチャーによる仮説立案、検証、開発のための要件定義など、
ご提案は無料で行っています。お気軽にご相談ください。

生体データの例

瞳孔径・目の開閉度・表情筋電・心拍・発汗・・・他

解釈例

眠気・疲労・集中・認知負荷・注意力散漫・・・他

詳しくはご相談ください。

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