Tobii-Pro-Fusion
Tobii Pro Fusion/フュージョン

研究をさらに幅広く

Tobii Pro フュージョンは最大250Hzで視線データを取得する、高機能でありながら持ち運びも容易な使い勝手の良いアイトラッカーです。研究室でもフィールドでも「どこを見ているか(停留)」や「サッカード」を対象とした研究にご使用頂けます。

研究に自由を

Tobii Pro フュージョンは、研究の可能性を広げる行動調査のためのソリューションです。2つのアイトラッキングカメラを搭載しており、最大250 Hzのサンプリングレートで視線を計測します。これにより、さまざまなデータ収集要件・研究シナリオに沿って安定したデータを提供します。

testing child in school with eye tracker

使い方

Tobii Pro フュージョンの機能

Tobii Pro Fusion Set up

セットアップ

最大24インチの様々なモニタやノートパソコンに取り付けて使用可能です。また、三脚などを使用すればさらに大きな画面や物理的なオブジェクトを対象にすることができます。

testing in a lab setting with an eye tracker

取得できるデータ

最大250Hzのサンプリングレートで視線を計測しますので、停留だけではなく、スムースパーシュートやサッカードといった幅広い研究に適しています。さらに、瞳孔径と開眼度のデータも記録できます。

analyzing-eye-tracking-data-in-lab

データ分析

Tobii Pro Fusion、実験デザインからデータ解析までお使い頂けます。アイトラッキングの様々なメトリクスとビジュアライゼーション、出力が可能です。

使用分野

幅広い学術研究で活用

Tobii Pro フュージョンは、様々な研究分野でご使用頂ける、自由度の高いソリューションです。

Tobii Pro Fusion - Psychology

心理学・神経科学

眼球がどのように動き、どんな情報を視界から得て、脳や心理に影響を及ぼすのか明らかにします。脳波や脳血流、心拍など他の生体 計測との組み合わせによって、より深い分析・幅広い研究が可能にします。

fusion eye tracker testing on a baby

発達心理学

アイトラッキングは注意と視線パターンを研究し、言葉が話せない幼児などの発達初期段階における視覚認知や社会的認知、また言語取得プロセスなどを研究するのに活用できます。

Tobii Pro Fusion being used in a lab environment

臨床研究

Tobii Pro Fusion を使用すると、研究者は精神疾患や神経疾患の評価、リハビリテーション、治療のためのバイオマーカーや新しいツールを探索できます。

テクノロジー

  • 視線と瞳孔、目の開閉度データを取得

  • 特許取得の3Dアイモデルで高品質な視線・瞳孔データを提供

  • 2台のカメラで1秒間に最大250ショットの眼球画像を取得

  • 明瞳孔と暗瞳孔の照明モードが自動的に選択され、最高のパフォーマンスを発揮

  • アイトラッキングは完全な組み込み処理

  • USB またはUSB-Cで簡単接続

  • 画面下に簡単に取り付け

  • 主要OSに対応

  • EEG、ECG、GSRなどの幅広い外部バイオメトリックデータソースとのシームレスな同期が可能

特徴

信頼のクオリティ

  • 人種や年齢、メガネの有無に関わらず、確実に瞳孔をトラッキング可能

  • 様々な照明条件を許容

  • 自然に頭部が動いても高品質なパフォーマンスを維持

  • 高機能かつポータブル

icon-symbolicons-page-content

透明性の高い品質

Tobii Pro フュージョンの高いデータ品質は、環境条件の系統的な変化から、様々な集団を対象とした一般的なアイトラッカーの性能評価まで広範にテストされています。

データ品質メトリクスの詳細はこちらから
  • Our study participants are people with Autism Spectrum disorders or Schizophrenia where having an eye tracking system that is unobtrusive and allows for head movement is imperative. The dual eye tracking cameras, sampling rate and discreet design with Tobii Pro Fusion will open up the possibilities for more extensive research on our demographic.

    Dr. J. Adam Noah

    YALE SCHOOL OF MEDICINE, BRAIN FUNCTION LAB

    Yale University School of Medicine logo

仕様

アイトラッキングの仕様

以下の表で使用されている用語の定義については、Tobii Connect内にある用語集をご参照ください。

利用可能なデータとデータストリームの完全なリストについては、Tobii Pro SDKドキュメントをご覧ください。

視線データの特性は、精度と正確さで説明しています。詳細については、Tobii AcademyのAccuracy and precisionの動画をご覧ください。

アイトラッキング技術

瞳孔角膜反射法(ビデオベース) 2台のカメラで両目を撮影、視線や3D空間での目の位置、瞳孔径を正確に測定します。 イルミネーションモードは暗瞳孔法・明瞳孔法の2タイプ。 暗瞳孔法:すべてのサンプリングレートでサポート 明瞳孔法:60/120Hzでサポート

アイトラッキングモード

適用されません (デフォルト)

アイトラッキングモード

30 Hz, 60 Hz, 120 Hz, 250 Hz (最大周波数はハードウェアのバージョンに依存)

精密度

0.04° RMS¹ 最適な条件下(テストレポートに記載された設定値でSavitzky-Golayフィルタリングを適用) 0.04° RMS¹ 最適な条件下(生信号)

正確度

0.3°¹ 最適な条件下において

両眼アイトラッキング

Yes

アイトラッカーレイテンシー

平均レイテンシー< 13  ms @ 250 Hz (SD < 1.2 ms)² 

瞬きからの復帰時間

1フレーム(瞬時)   

ロストからの復帰時間

250 ms

各々の眼からのデータ・アウトプット

タイムスタンプ 
眼球位置 
視点位置 
瞳孔径 

眼の開閉度のデータストリーム

Eye Openness(目の開閉度)のデータは、左右それぞれの眼球に対し、視線データと同じタイミングでmm単位で取得します。120Hz、60Hz 、30Hzのみで有効です。(処理能力の関係上、250Hzでは取得できません。)

アイイメージ

約4Hz. トラッキングモードでは、ズームアップした目の画像。リカバリーモードでは、フルフレーム画像。 

TTL入力

利用不可

タイムスタンプ同期

アイトラッカーとクライアントコンピュータとで統合

ユーザーキャリブレーション

両眼、単眼

¹Tobiiは、広範なテスト方法を使用して、データのパフォーマンスと品質を測定および報告します。詳細については、データ品質テストレポートをダウンロードしてください²Tobii Pro Spectrumの性能を最適化する方法については、Tobii Connectをご覧ください。注:こちらの性能は、ファームウェアv.2.2.3およびTobii Pro SDK v.1.9以降が必要です。

頭部可動範囲

1台のカメラを使用。2台のカメラを使用するシステムと比較し、頭の動きに対する許容性が低くなる。

計測距離 (画面に取り付けられています)

アイトラッカーから50~80cm

頭部可動範囲

アイトラッカーから65cm 幅40x高さ25cm

アイトラッカーから80cm 幅45 x 高さ30cm

推奨スクリーンサイズ

最大24インチ(アスペクト比16:9)

推奨モニター

特に指定はありません

セットアップオプション

三脚などを使用すればさらに大きな画面や物理的なオブジェクトを対象にすることができます。 

ソフトウェアとフレームワークの互換性

Tobii Pro Lab 
Tobii Pro Eye Tracker Manager 
Tobii Pro SDK 
Tobii Pro SDKをベースに構築された全てのアプリケーション 

ソフトウェアとフレームワークの互換性

Windows, macOS, Linux

ハードウェアバージョン

60Hz 120Hz 250Hz

サイズ(長x高x幅)

37.4 cm × 1.8 cm × 1.37 cm (14.72“ × 0.70“ × 0.53“)

重量

168 g (5.9 oz.)

コネクタ

USB Type-C (USB Type-AからType-Cの変換アダプタ附属) 電源ポート

アイトラッキング処理

3 Tobii EyeChip™ ASIC with fully embedded data processing

アイトラッキングカメラ

2 x Tobii EyeSensor™ modules

イルミネーター

暗瞳孔法 明瞳孔法 

消費電力

標準的な消費電力 4.3 W   最大定格消費電力:9W 

電源オプション

USB Type-C コネクタ 
ACアダプタ(PCのUSB 2.0 Type-A portで接続する場合) 

Tobii Pro Spark/スパークTobii Pro Fusion/フュージョンTobii Pro Spectrum/スペクトラム
精密度¹0.26° RMS (最適な条件下でのRMS) (テストレポートに記載された設定値でSavitzky-Golayフィルタリングを適用)最適条件で 0.04° RMS (テストレポートに記載された設定値でSavitzky-Golayフィルタリングを適用) 最適条件で 0.2° RMS(生信号)最適条件で 0.01° RMS(テストレポートに記載された設定値でSavitzky-Golayフィルタリングを適用) 最適条件で 0.06° RMS¹(生信号)
正確度¹ 0.45° (最適な条件下において) 0.3° 0.3°
頭部可動許容範囲 高品質なシングルカメラシステム両眼カメラ 両眼カメラ
推奨スクリーンサイズ 最大27インチ (16:9 アスペクト比)24インチ 24インチ
頭部可動範囲 65cm の場合(左右どちらかの眼) 幅x高さ:35 cm x 35 cm40 × 25cm 34 x 26cm
幅×高さ@ヘッドボックス後方(左右どちらかの眼) 幅x高さ:35 cm x 35 cm以上45 x 30cm @80 42 x 26cm @75
計測距離 45 ~ 95 cm50-80cm 55-75cm
セットアップオプション三脚などを使用すればさらに大きな画面や物理的なオブジェクトを対象にすることができます。三脚に取り付けられたトラッカーは、さらに大きな画面や物理的なオブジェクトを追跡することができます。(a) スクリーンとアイトラッカーを一緒に設置した場合 (b) スタンドアローン型アイトラッカー (c) トラッカーとスクリーンを任意の標準的なVESAマウントにマウントしたもの (d) 外部モニターと併用したアイトラッカー
¹Tobiiは、データのパフォーマンスと品質を測定し、レポートするために、広範なテスト手法を使用しています。詳細については、データ品質テストレポートをダウンロードしてください。

参考文献

参考文献 — Tobii Pro Fusion

アイトラッカーと脳波測定装置による夜間の光環境下での視覚疲労に及ぼすパラダイムカラーと画面輝度の影響

本研究で Tian ら(2022)は、夜間の暗い環境で電子機器を使用することが人間の視覚疲労に与える影響について研究しています。被験者は暗い環境で画面の明るさレベルや色を変えたタスクを行い、G.tec社のEEGでタスク中の脳活動を計測し、Tobii Proフュージョンで瞳孔散大を測定しました。その結果、画面の明るさと色の両方が、低環境照明下での視覚疲労や嗜好と有意な関係があることが明らかになりました。

ビデオ支援胸腔鏡手術の教育におけるアイトラッカーの役割:胸腔鏡手術の初心者と熟練者の視覚戦略の違いについて

Ji ら(2022)は、Tobii Pro フュージョンを使用し、初心者と熟練の外科医が手術の説明ビデオを視聴する際に、注視パターンや検索のしかたに違いがあるかを研究しました。初心者の外科医は、熟練外科医の眼球運動を重ね合わせたビデオを視聴しました。その結果、初心者と熟練者では、手術のビデオを見るときの注視パターンと検索のしかたが異なることが明らかになりました。また、熟練者の視線の軌跡を表示した手術ビデオを見ることで、初心者の学習効率を大幅に向上させることができると結論付けました。

左の大脳半球の損傷に伴う共感的精度の低下

今回、Jospeら(2022)は、脳卒中がなぜ感情理解の低下につながるのかをさらに検討しました。彼らは、左大脳半球と右大脳半球に慢性的な損傷を受けた患者を評価しました。自然な状態で相手の感情を正しく理解できるかを測るタスクとTobii Pro フュージョンを用いたアイトラッキング手法を併用し、他者の感情に対する患者の理解度を探りました。その結果、左大脳半球に障害がある患者は、複雑な感情状況を理解する際に困難が継続することが示唆されました。

ダウンロード

ダウンロード

お問い合わせ

無料デモやお見積りなど、お気軽にお問い合わせください。お急ぎの場合は、03-6420-3990までご連絡ください。

Tobii Pro Fusion
Swoosh Blue Bottom

関連商品

Tobii Pro Lab
行動研究用ソフトウェア

Tobii Pro ラボ

Tobii Pro ラボは、スクリーンベース型とウェアラブル型のアイトラッカーをサポートするソフトウェアです。研究者のワークフロー全体をガイドします。

さらに詳しく
Tobii Pro SDK
アプリケーション/開発用キット

Tobii Pro SDK

Tobiiのスクリーンベースのアイトラッカー上で動作する、分析のためのアプリケーションを簡単に効率的に開発するための無償ソフトウェアです。種々のプラットフォームや言語に対応しています。

さらに詳しく
Tobii Pro Eye Tracker Manager
アプリケーション/開発用キット

Tobii Pro Eye Tracker Manager

スクリーンベース型アイトラッカーを管理するためのソフトウェアです。このアプリケーションを使って、ディスプレイへの設置や、独立しての設置する際の設定を行います。また、キャリブレーションやファームウェアの更新、トラブルシューティングの際に必要な診断ファイルの保存が行えます。

さらに詳しく