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事例
オーダーメイドの研究環境とマルチモーダルツールで、行動研究を強化
Noldus and Tobii
最適な研究インフラを構築:Noldus社がTobiiアイトラッカーを導入した世界中の研究機関をもっと詳しく!
行動科学の研究者はその道のプロですが、だからといって研究に必要な環境を構築することにも詳しいということではありません。これは、最先端のソリューションや最新の研究手法、研究分野全体のスタンダードは何かというような情報を必要とする独自の専門分野です。
また、研究者自らが研究のためのセットアップを構築することに時間を取られてしまうと、本筋である研究課題の解決が遅れてしまうということにもなりかねません。
Noldus社は私たちのパートナーです
Noldus社は、オーダーメイドの行動科学研究ラボやセットアップを設計、テスト、設置を行う業務を通して、研究者のサポートに専念しています。世界中の研究機関、企業、研究者に、Noldus社は完全なソリューションを提供しています。Noldus社の使命、それは、お客様がどのようなことに注力したいのかをお伺いし、インパクトのある結果を得るために最適なツールと環境を提供することです。
Noldus社には、動物および人間の行動研究分野全般を網羅するさまざまなクライアントがいます。そして心理学、教育、トレーニング、ユーザーエクスペリエンスなどの領域の研究者にTobiiのアイトラッキングを含む先進的なテクノロジーを提供しています。ここでは、Noldus社がアイトラッキングを主要なツールの1つとして取り入れているラボと、その画期的な研究の一端をご紹介します。
Hofstra大学ビジネス行動研究ラボ
ニューヨーク州ヘンプステッドHeFrank G. Zarb ビジネススクールには、イノベーションの拠点として、Hofstra大学ビジネス行動研究ラボがあります。
1,556平方フィートにも及ぶこの最新鋭の施設は、創設者であるAnil Mathur博士の発案によるものです。Hofstra大学が専用の行動研究ラボを建設することになったとき、Mathur博士はNoldus社と提携して、消費者行動に関する深い洞察を探求するためのユニークな環境をデザインしました。
人間の行動に関する画期的な研究を促進することはもちろんですが、このラボには3つの目的があります。Noldus社は、これらの目標を達成するために、Hofstra大学と緻密に連携し、最先端テクノロジーを活用した綿密な行動研究を誰にでも指導できるラボを建設しました。
Hofstra大学の行動研究ラボは、利用しやすく、それでいて驚くほど先進的です。Noldus社は、表情分析、Tobiiのアイトラッカーやデータ分析ソフトウェアなど、あらゆる研究ソリューションを導入しました。これらの技術を組み合わせることで、Hofstra大学は、今後何年にもわたって洞察と教育を提供できる、長期的で素晴らしい研究環境を構築しました。
Leipzig大学教育学部
Leipzig university には、人間行動研究を何度も更新させてきた素晴らしい歴史があります。しかし、どの大学でも難しい課題があるものです。Leipzig大学は教育心理学研究の新たな道を開くためには、さらに先進的な研究ラボが必要だと考えました。
新しい研究ラボのポイントは、多彩な種類の教育の有効性と、評価において正解と間違いを見分ける確実な方法を見つけ出すことにあります。これには、「道徳的感情」の細部にまで踏み込む必要があります。また、さまざまな課題やジレンマに直面したときに人の表情がどのように変化するかを明らかにすることが含まれます。
こうした領域の研究には、最先端のテクノロジーが不可欠です。幅広い研究経験とパートナーシップを持つNoldus社は、認知状態の微妙な変化を検出できるFaceReaderやTobiiのアイトラッカーなどのツールを提供しました。これらのツールを組み合わせることで、研究者は「道徳的感情」の複雑さを、より深く知ることができます。
オランダ海事研究所(MARIN)
オランダ海事研究所(MARIN)は、Noldus本社から1キロも離れていないところにあります。同研究所は、オランダの海事産業の中心的存在となっており、その歴史は1873年にさかのぼります。今日では、近代的で未来志向の海事構造・運営により、持続可能な海の利用を開拓することを使命としています。
MARINは、海がクリーンで安全であるために、海上作業者の詳細なデータを必要としています。そのため、彼らはNoldus社と提携して、海洋環境で活動する人々の心理的・生理的データを取得できる方法を模索しました。
Noldus社の協力を得てMARINは新しい実物大のブリッジ・シミュレーターを設計・制作しました。この設備は海上での理想的な行動や避けるべき行動に関する貴重な洞察を提供しています。ヒューマンエラーは船舶事故や傷害の主な原因です。悪天候や困難な航行作業は判断ミスのリスクを高めます。このブリッジ・シミュレーターを使えば、海上のあらゆる状況を想定してリハーサルを行うことができるので、例えば、困難な状況を想定して備えることも可能になります。
最も重要なことは、Noldus社がMARINにマルチモーダルデータをキャプチャして分析する機能を提供した点です。ビデオ、スクリーンキャプチャ、Tobiiのアイトラッカー、その他のデータストリームを組み合わせることで、ハイパフォーマンス環境における個人の微細な反応を捉えることができます。さらに、これらのデータを合わせて分析することで、以前は捕捉できなかった潜在的な改善点を特定することが可能になりました。
Nijmegenベビー&チャイルド リサーチセンター
同じくオランダにあるベビー&チャイルド リサーチセンター は、Noldus社が設計したラボです。このセンターでは定型・非定型の行動と発達のマーカーを分析しています。また、脳の活動と発達の多くの分野に焦点を当ており、自閉症、社会的スキル、親子の相互作用に関する研究を続けています。
このセンターの研究の主要な設備は、Tobiiアイトラッキングと脳波計測(EEG)です。子供たちに、さまざまなビデオや写真による刺激を見せることで、研究者は視線と脳活動のデータを組み合わせ、発達や行動の特徴を見極めることができます。
さらに、Noldus社は、ベビー&チャイルド リサーチセンターに、メディアレコーダーを導入しました。このメディアレコーダーは、子供たちが遊んでいるとき、学習しているとき、あるいは先生と交流しているときなど、さまざまな状況の様子を、意識させずに観察することができます。これらの多様なデータセットを統合することで、研究者は子供たちの発達に関する理解を深め、障害の迅速な診断と最適な治療への道を拓くことができます。
詳細はこちら
Baby and Child Research Center at Radboud University.
Noldus社の影響
今日では、研究環境のデザインとテクノロジーは、研究者自身の専門知識と同様に重要な役割を果たす可能性があります。Noldus社は行動研究イノベーションの最前線に立ち、最先端のツールやシステムを備えたオーダーメイドのシステムを提供しています。
今回ご紹介したHofstra大学ビジネス行動研究室、Leipzig大学教育学部、オランダ海事研究所(MARIN)、Nijmegenベビー&チャイルド リサーチセンターをはじめ多様な研究機関との共同研究は、「あらゆる分野で革新的な研究を促進する」というNoldus社のコミットメントを明確に示しています。
彼らのサクセスストーリーは、専門知識を最先端の研究インフラと融合させることの価値を実証しています。人間の行動に対する理解を再構築する発見の可能性を示しています。パートナーシップを重視し、最高のものだけを提供することに専念しているNoldus社は、行動研究の新時代への道を切り拓いています。
執筆者
Tobii
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7 min
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