アイトラッキングで可動橋オペレーターのワークフローを最適化

アイトラッキングデータは、オペレーターが様々なシーンをどのように見ているか、また「必ず見るべき箇所」をすべて見ているかどうかをチェックするために使われています。それだけではなく、アイトラッキングデータは、オペレーターの視覚パターンを明らかにし、最高の視認性を確保するためのカメラ位置や方向を決定するために使用することができます。

背景

オランダは、川と運河の国です。船だけでなく、車やバイク、歩行者も通行しやすいように、1,000以上の可動橋があります。これらの橋は、1日に最大20回開閉します。そのオペレーション方法とは、司令塔にいる可動橋のオペレーターがCCTVカメラを監視し、橋が開く前に残りの交通量をチェックします。時には、橋の上にいる自動車や自転車、歩行者を発見できず、重大事故や死亡事故につながってしまうこともあります。

方法

橋に設置するCCTVの最適な表示方法と、トレーニングによるオペレーターの観察能力の向上について調査すべく、オランダのコンサルタント会社であるvhp human performance社に依頼しました。同社はTobii グラス を使用して、作業員の視覚パターンを調査し、最高の視認性を確保できるカメラ位置と方向を決定しました。

また、アイトラッキングデータを利用して、オペレーターが様々なシーンをどのように見ているか、「必ず見るべき箇所」をすべて見ているかどうかをチェックすることができました。取得した視線データはオペレーターにも見てもらい、自分のパフォーマンスをより深いレベルで理解することができました。

結果 

このように、vhp社は、事故が起こりやすい場所において、最もよく見える最適なカメラ位置を発見し、人がカメラを正しく見てタスクを遂行しているかどうかを正確に評価する、アイトラッキングに基づくトレーニングおよび評価方法を確立することができました。 

*vhp社は、これらのプロジェクトにおいて、The Ministry of Infrastructure and Water Management、 北ホラント州、南ホラント州、アムステルダム港から依頼されています。

関連情報

• vhp human performance