making eye contact shapes social behavior

研究/調査/レポート

対話中のアイコンタクトは、社会的行動に影響を及ぼすのか

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    Ieva Miseviciute

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誰かと話をする際、姿勢や手の動き、目など非言語的コミュニケーションの要素も多く含まれます。社会的相互作用の中で、視線は私たちの注意、意図、心理状態に関する多くの情報を伝えます。相手の目から情報を「読み取り」、自分の目でそれを伝え返すのです。では目から非言語的情報を得るためには、具体的に相手の「どこを見て」得るのでしょうか?顔の上半分(つまり「目の領域」)や下半分(つまり「口の領域」)を見るだけで十分なのでしょうか、それともアイコンタクトが必要なのでしょうか?

McGill大学とQuébec à Montréal大学の研究者たちは、人々が対話する際の視線の動きに関する調査を行いました。初対面の被験者が、「冬」や「砂漠」などの架空のサバイバルをテーマに役立つ持ち物をランク付けするというタスクが教示され、その間の視線の動きを記録しました。Tobiiのウェアラブル型アイトラッカーで取得したデータから、目と口の領域に対する眼球運動を分析しました。その結果、対話中にお互いに目と目を合わせるタイプか、口を見るタイプかに分類され、それぞれの被験者が他人の視線を追う傾向にどのように関連しているかを個別にテストしました。

調査の結果、対話中お互いの顔(口や目元)を見ることよりも、相手の顔から視線をそらす時間の方が多いことがわかりました。お互いの顔を見る場合、ほとんどが口元を見ていることが多く、逆に目と目を直接合わせる時間はほとんどありませんでした。話している時に相手の目を見る場合、その後の相手の視線を追う可能性が高いということがわかりました。

結果として、社会的相互作用の中で、面識がない人同士が直接的に目を合わせることはあまり多くないことがわかりました。しかし、会話中にお互いの目を合わせることは、その後の行動に影響を及ぼすことがわかっています。

参考文献

Mayrand, F., Capozzi, F. & Ristic, J.
A dual mobile eye tracking study on natural eye contact during live interactions. Sci Rep 13, 11385 (2023).

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