今回初めてVRヘッドセットを使ったアイトラッキング調査サービスを利用しました。第一印象は、思ったよりリアルに近いな、でした。仮想的な環境下ではありますが、パッケージや棚割のバリエーション評価に使っていける技術だと感じています。また、デジタル画像で準備できるので、従来のリアル棚調査では必要だった新商品のダミーパッケージ制作や会場設営の物理的な手間が不要になるのも、この手法のメリットだと思います。 すべての調査がVRに切り替わるとは思いませんが、目的に応じて使い分けできればと思います。ショッパー マーケティング マネージャー, Unicharm
事例
メタバース上での新商品のパッケージ検証を実施
ユニ・チャーム株式会社 様
カテゴリー詳細
執筆者
Tobii
読了時間
4分
アイトラッキングのメリットは、消費者の無意識を読み解き、消費者行動プロセスの“注意・興味”を知ることができるところにあります。さらに、言語化されたインタビュー・アンケートや脳計測を組み合わせることで“印象・記憶・理解”の理由を探ることもできます。こうしたことから、商品パッケージ、店頭/棚割、販促物/POP、ユーザビリティ調査など様々な場面で活用されています
背景
一方で、実際の店舗を用意しなければならず、被験者をそこに集める必要があるなど、手間とコストもかかっていました。また、被験者の数が限られサンプルサイズを大きくできないという課題もありました。
調査方法
メタバース(VR)上でのアイトラッキング調査では、これまでリアルなアイトラッキング調査では難しかったことが可能となります。例えば、実際の店舗を確保しなくても、メタバース上で環境を作ることができます。実際の店舗に足を運ぶ必要がなく、全く同じ条件で複数個所にて同時に調査を実施することができ、多人数のデータを取得することが可能です。また、VRモックアップなら、パッケージのバリエーション評価を手軽に行うことができ、物理的な保管場所も不要です。
これまでも最新技術を活用してマーケティング調査を行ってきたユニ・チャーム様は、生理用品の新商品がより目立つことを明らかにするために、アイトラッキング×VR調査を利用しました。
20代女性10名にVRヘッドセットを装着してもらい、VR棚を見てもらい、その後振り返りのインタビューを行いました。
結果
調査の結果、通常のパッケージより、新商品であるスタンディングパウチパッケージのほうが、早く見られる傾向にあることが分かりました。
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Tobii
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4分