Munich airport

事例

ミュンヘン空港、空港案内の仕組みを改善

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  • 執筆者

    Tobii

  • 読了時間

    7 min

ミュンヘン空港は、「ヨーロッパのベストエアポート」の称号を12回受賞しており、空港利用者の要望に応えるため、最高のサービスを提供しています。 

背景

そのために不可欠なのが、空港利用者が施設内をスムーズに移動できるようにするための「案内表示」です。しかし、ミュンヘン空港では、利用者がどのように看板やその他の情報源をみて、どのように解釈しているかという、周囲の環境との関わり方に関する確固たる知見が不足していました。 

ミュンヘン空港は、ターミナルを通過する利用者がどのようなルートを経由しているか理解し、空港内の店舗やサービスを均等に利用してもらうため、主要なルートにおける案内表示と利用者の関わりを調べたいと考えていました。また、案内表示と連動して広告物がどのように見られているかを把握することも、この調査の重要なテーマでした。 

looking at signs with eye tracking glasses

方法 

Tobii グラスを使用して、4日間にわたり、実際の空港利用者の視線データを取得しました。空港内を歩き回ってもらった後、移動中に存在していた案内板や情報についての理解度に関する情報を収集するためにアンケートを実施しました。 

データは、以下に示すような重要な要素に関する結果をもたらしました:

  • 視認性 : 案内表示はきちんと見える位置にあったか。 
  • 注意: 空港利用者は、案内表示に視覚的に関与したか、もしそうなら、どのくらいの時間、どの部分で関与したか。 
  • 理解度: 利用者は、案内表示の情報を正しく理解できたか。 

data analysis of eye tracking research MRUX

成果 

この調査結果により、乗客は案内表示の自分の旅程とは関係のない情報はほとんど無視していることが明らかになり、ミュンヘン空港は案内用フロアサイネージを調整しました。さらに、ダイナミックデジタルディスプレイの有効性が検証されました。

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    Tobii

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