2020年6月3日
グレードアップした新世代ウェアラブルアイトラッカー「Tobii Pro Glasses 3/グラス3」登場
アイトラッキング世界最大手のトビー・テクノロジー株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:蜂巣 健一 以下 トビー)は、2020 年 6 月 3 日(水)より新世代ウェアラブルアイトラッキング「Tobii Pro グラス 3」を発売します。
本製品は、現行の「Tobii Pro グラス 2」(以下 「グラス2」)から機能がさらに向上し、これまで以上に広範囲な視野を捉え、様々な環境下において、より使いやすく簡単に視線計測をおこなうことができます。
「Tobii Pro グラス3」5つの特長
1. スマートフォンで録画再生
「グラス2」では非対応だったスマートフォン(アンドロイド)にも対応しており、パソコンを持ち運ばなくても、録画再生が可能となりました。「グラス2」より使いやすく簡単に多くのデータを取得することができます。
2. 視野を遮らない
「Tobii Pro グラス3」は、角膜反射法に必要な 16 個の LED と 4 つのアイカメラをレンズに内蔵することで、視野を遮ぎることなく、アイトラッキングの性能を最大化させています。トビーが採用している角膜反射法は、被験者の負担を抑え、精度良くデータ取得するための一般的なアイトラッキングの計測手法となっています。
3. 視野がさらに広がる
「グラス 2」よりシーンカメラの画角が約 40%広くなり、上下左右の視野が広がりました。 これにより、左右はもとより、研究や目視検査、設備点検現場において多かった上目で見る作業や手元/足元作業での視線を捉えることができ、自然な状態で視線計測を行うことができます。
4. 赤外線対策により、屋外計測対応強化
オプションの G3 保護レンズ(日光対策用)を装着することで、「グラス2」以上に屋外計測への対応が強化しました。屋外での研究、作業、スポーツ、また、運転、自販機・交通広告調査など視線計測の実施エリアが一段と広がります。
5. ヘルメット下着用可能
作業、乗車、スポーツ、医療用のヘルメット下でも着用できるデザインとなっています。危険を伴う作業やアクティブなスポーツなど様々な環境で視線計測ができ、幅広い職業や研究での使用が容易となりました。
主な用途
- 学術研究:人の反応や行動を解明
認知プロセス、HCI、社会的相互作用など様々な研究に活用
- マーケティング:消費者の無意識を可視化
店頭/棚割やパッケージ調査、スマートフォン/業務端末/医療機器などのユーザビリティ評価、製品開発、空間デザイン、車載機器開発などに活用
- 技能伝承:熟練者の技能を抽出
生産・製造現場での目視検査、巡視/点検、オペレーション、物流における教育レベルの向上、ひいては、教育期間短縮、不良率低減、見落とし減少、事故防止、また自動化/機械化などに活用
ニューノーマルに対するアイトラッキング活用
1. ソーシャルディスタンスによる「買い物行動変化」
レジ前で間隔を空けて並ぶ、買い物に行く頻度が下がる、買い物時間が短くなる、など買い物行動の変化に伴い、棚割、店舗レイアウトなどの見直し、改善にアイトラッキング調査を活用できます。
2. 巣ごもり需要による「ネット通販の伸張」
これまで以上に様々な消費者がネット通販を活用することで、競争の激化が見込まれます。いかに消費者に分かりやすいサイトとなっているかなど、アイトラッキングを活用したユーザビリティ評価を行い、サイト改善の洗い出しができます。
3. 業務継続性担保のため「省人化・無人化の加速」
製造、プラント、建設、インフラ、物流などにおける省人化・無人化の流れは既にありましたが、一段と加速しています。アイトラッキングによる熟練技能を抽出、分析、標準化したデータを活用することで、自動化/機械化の開発コスト削減、時間短縮ができます。
今回の「Tobii Pro グラス 3」発売にあたり、「グラス 2」からのアップグレード(2020 年 12 月末まで)、複数台購入に対して特別価格をご用意しています。
その他、トビーでは、アイトラッキングにおける「調査サービス」(課題抽出、調査設計、実査サポート、数値データ分析/レポート)や、脳、発汗、心拍、唾液、体温、表情といった他の生体計測と組み合わせてデータ分析を行う「トビー・バイオメトリクス リサーチサービス」も提供しています。
これからもトビーでは、世界の学術研究、マーケティング調査、技能伝承に貢献できるようなアイトラッキング製品・ソリューションを開発していきます。
トビーについて
トビーは、アイトラッキング技術の世界最大手であり、製品は、学術研究、マーケティングリサーチ、ユーザビリティ研究などで利活用されています。また、脳、発汗、心拍、唾液、体温、表情といった他の生体計測と組み合わせてデータ分析を行う「トビー・バイオメトリクス リサーチサービス」も提供しています。その他にアイトラッキングは、障がいを持つ方のコミュニケーション手段としても使用されています。最近では、病院や工学、スポーツ、エンターテインメントなど様々な分野のデバイスに対して、アイトラッキング技術を活用した「視線入力」コンポーネントを展開しています。2015 年には、ナスダック ストックホルム証券取引所へ上場しました。
トビー、はスウェーデン(ストックホルム)を本社として、米国、日本、中国、英国、シンガポールなどに現地法人を置いています。また、トビー製品・ソリューションは、代理店やパートナーを通じて、世界中で販売されています。
本リリースに関するお問い合わせ
トビー・テクノロジー株式会社
マーケティング部 藤井久仁子(ふじい・くにこ)
Phone: 03-6420-3990/ Fax: 03-6420-3991/ E-mail: kuniko.fujii@tobii.co.jp