The FDA building

事例

FDA(アメリカ食品医薬品局)は食品ラベルの有効性を評価しました

カテゴリー詳細

  • 執筆者

    Tobii

  • 読了時間

    4分

食品医薬品局(FDA) は、米国の食品表示基準を規制・監視し、必要な情報を最適に伝えるためのガイドラインを定めています。栄養成分表示とそれに関連するテキストや画像は、消費者が食品の栄養成分を簡単に理解できる唯一の方法であり、この情報を効果的に表示し、理解してもらうことが非常に重要です。

課題 

FDAは、食品に記載されている栄養情報が、消費者にどのように受け取られているかをより深く理解することを望んでいました。特に、消費者が積極的に栄養情報を求めるかどうか、求めるとしたら、商品を選択したり比較したりする過程で、どれくらい注目されるかを知りたかったのです。また、栄養成分表示のどの部分を見るのか、また商品パッケージを読む際の買い物客の視覚行動に、ブランドやマーケティングメッセージがどのような影響を与えるのかも知りたいと考えていました。 

Great news -- our paper is accepted for publication!! Without the Tobii Insight research team we could not have accomplished this. You have done excellent work on the study, its analysis, and preparation of the manuscript.
Dr. Chung-Tung J. Lin Food and Drug Administration

調査方法

トビーの調査チームである、Tobii インサイトは、FDA と共同で、買い物客の行動と栄養成分表示への視覚的注意に関するアイトラッキング調査を実施しました。60人の参加者に対し、買い物中のアイトラッキングを実施し、その後、シリアル、スープ、スナックの通路にある食品に関する重要な情報を思い出してもらいました。その後、アイトラッキングデータを参加者のアンケート回答と合わせて分析し、買い物客の栄養成分表示に対する意識と、店頭での実際の行動をより深く理解することができました。

結果

調査の結果、栄養成分表示を一度でも見た人は全体の3分の1にとどまり、アイトラッキングデータから、実際に栄養成分表示が見られた時間は、たったの1秒にも満たないことが判明しました。また、全参加者のうち、原材料名を見たのはわずか2名でした。

この結果から、FDAは、栄養情報以外の要素(ブランド名、製品名、画像、価格など)に視覚的な注意が集中するため、消費者に店頭で重要な栄養情報を伝えるには、改善の余地があることを示しました。

関連情報

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    Tobii

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