2 children reading on a laptop

読書と言語研究

読書と言語研究

人間がどのようにして情報を収集しているのかについての洞察を得るために、読むことにおける眼球運動の研究は、1世紀以上にわたって広く行われてきました。アイトラッキングは、人間の言語処理を客観的に測定するためのツールとして定着しており、言語学や教育研究への応用が期待されています。 

なぜアイトラッキングを使うのか?

アイトラッキングは、人間の認知プロセスや行動パターンを理解するために使用される科学的な研究方法です。 

Person looking at Tobii Pro Lab softare - Reading function

アイトラッキングでインサイト

アイトラッキングは、書き言葉の理解に関する貴重なインサイトを提供します。文字、音節、単語、フレーズなど、文中のさまざまなレベルの分析で言語処理を理解するのに役立ちます。

教育心理学では、アイトラッキングは学習行動、認知的負荷、および関与へのインサイトを得るための優れたツールであることが証明されています。実験結果は、教材と学習状況を効果的に設計、評価、および改善するのに役立ちます。

さらにアイトラッキングは、非定型の読解パターンを明らかにするために使用できます。障害に対する理解のキッカケとなり、失読症などの学習障害を客観的に診断する可能性を開くことになります。

読み方の理解が重要な理由

視線移動分析では、特定のテキスト部分に割り当てられた視覚的注意の持続時間に関する情報を、フレーズ、単語、または文字のレベルで提供することで、テキスト処理を客観的に把握することができます。

Person reading at a laptop using Tobii Pro Lab software

把握できる例

  • ある単元が読み飛ばされているということは、文脈内でその単元の予測可能性が非常に高いため、処理が容易であることを示している可能性があります。
  • 長い読解時間は、混乱や理解することの難しさを示しているかもしれません。
  • 長い退行(前の行に戻るなど)は、理解の困難さや、その単元が文脈に適していないことを示しているかもしれません。

「リーディング研究で使えるメトリクスの解説」はこちら

アイトラッキングとリーディング研究

JeongとGweon(2021)は、Tobii Pro グラス3とTobii Pro ラボを使って、印刷物、コンピュータ、タブレットという3つのメディアで読書をした際の読者の視覚パターン、読書パフォーマンス、読書態度を比較しました。研究の結果、デジタルテキストは、印刷物の読書と比較して、より長い固視期間とより低い固視数をもたらし、より高い認知負荷を示唆していることが明らかになりました。

KuangとZhengは、Tobii Pro フュージョンとTobii Pro ラボを使用して、発話の困難さが通訳者のメモ取りの努力にどのような影響を与えるかを調査しました。彼らはアイトラッキングのデータから、メモを取るために費やされるあからさまな視覚的注意と認知的労力を推論しました。その結果、言語の困難さが増加すると、視覚的な注意は減少し、認知的な労力は影響を受けないことが明らかになりました。

McChesneyらは、Tobii X3-120とTobii Pro ラボを使用して、プログラムコード内の混雑が失読症を持つプログラマーにどのような影響を与えるかを調査しました。視線移動の分析により、ディスレクシアはコードリーディングとプログラム理解に有意な影響を与えないことが明らかになりました。

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参考文献

Hou, G., & Hu, Y. (2021). Designing Combinations of Pictogram and Text Size for Icons: Effects of Text Size, Pictogram Size, and Familiarity on Older Adults’ Visual Search Performance. Human Factors, 00187208211061938. https://doi.org/10.1177/00187208211061938

Sümer, Ö., Bozkir, E., Kübler, T., Grüner, S., Utz, S., & Kasneci, E. (2021). FakeNewsPerception: An eye movement dataset on the perceived believability of news stories. Data in Brief, 35, 106909. https://doi.org/10.1016/j.dib.2021.106909

Higuchi, H., Okumura, Y., & Kobayashi, T. (2021). An eye-tracking study of letter-sound correspondence in Japanese-speaking 2- to 3-year-old toddlers. Scientific Reports, 11(1), 1659. https://doi.org/10.1038/s41598-020-79062-y

Łuniewska, M., Wójcik, M., & Jednoróg, K. (2021). The effect of inter-letter spacing on reading performance and eye movements in typically reading and dyslexic children. Learning and Instruction, 101576. https://doi.org/10.1016/j.learninstruc.2021.101576

Chitalkina, N., Bednarik, R., Puurtinen, M., & Gruber, H. (2020). When you ignore what you see: How to study proof-readers’ error in pseudocode reading. ACM Symposium on Eye Tracking Research and Applications, 1–5. https://doi.org/10.1145/3379156.3391979