Chimpanzee in the jungle

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霊長類xアイトラッキングの活用編

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霊長類については、人類との類似点と差異に関して、昔から多くの研究が行われています。50年以上も前から、多くの研究者によって霊長類の研究が行われてきました。

非言語的な霊長類であっても、アイトラッキング技術で眼球運動や固視を計測することによって、その認知過程を定性的・定量的に洞察することができます。これによって、霊長類の思考や行動の背景を解明できるだけでなく、人類と比較することによって、人間の特性を究明することもできます。

今回は世界各国で発表されている研究論文・レビューの中から、3つの論文をご紹介します。ぜひ、ご覧ください。

1) 類人猿は誤信念課題において、他者の行動を予測するのに自己経験を用いる
Kano, F., Krupenye, C., Hirata, S., Tomonaga, M., & Call, J. (2019). Great apes use self-experience to anticipate an agent’s action in a false-belief test. Proceedings of the National Academy of Sciences, 116(42), 20904-20909.

2) 人以外の霊長類における非侵襲・非拘束なアイトラッキングを行った研究に関するレビュー論文
Hopper, L. M., Gulli, R. A., Howard, L. H., Kano, F., Krupenye, C., Ryan, A. M., & Paukner, A. (2021). The application of noninvasive, restraint-free eye-tracking methods for use with nonhuman primates. Behavior Research Methods, 53(3), 1003-1030.

3) チンパンジーの瞳孔径の調査から他者を助けることへの動機づけを探る研究
Hepach, R., Vaish, A., Kano, F., Albiach-Serrano, A., Benziad, L., Call, J., & Tomasello, M. (2021). Chimpanzees’(Pan troglodytes) internal arousal remains elevated if they cannot themselves help a conspecific. Journal of Comparative Psychology.

研究の精度をさらに向上させるスクリーンベース型のアイトラッカー「Tobii Pro スペクトラム」。このシリーズに霊長類向けの視線検出アルゴリズムを改良した新機能が追加されました。この機会にぜひ、ご活用ください。
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上記の研究ではモニターなど平面を対象としたスクリーンベースのアイトラッカーが使われています。
想定される研究にどの機材が適しているのかご提案させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

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注目の論文

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